「コメは買ったことがない」などと発言した問題で、きょう江藤拓農水大臣が辞任しました。コメ価格高騰が続く中での事実上の更迭です。辞任を受け、岐阜市のコメの卸売業者は…

(ギフライス 恩田喜弘 社長)
「消費者心理を逆なでするような発言はどんな場でも、しかも農水大臣ですから慎んでいただきたかった」

こちらの卸売業者では、アメリカや台湾など海外からコメをかき集めるなどしてなんとか在庫を確保していただけに、辞任の引き金となった発言には憤りを感じています。

(恩田喜弘社長)「日本のコメがないので、外国産米を輸入したり備蓄米の出荷を一生懸命やっている中で、『買ったことがない』や『売るほどある』という発言は、本当に問題だと思う」

これまでのコメ政策の評価についても聞いてみると…

(恩田喜弘社長)
「備蓄米の放出は遅かったと思う」
「(Q:タイミングは評価できない?)去年の令和のコメ騒動ではなく、ことし出せるのであれば、あのタイミングでなぜ出せなかったのか」

まもなく田植えの時期を迎える岐阜市の農家にも聞いてみました。

(合渡営農夢クラブ 杉江大輔 常務取締役)
「(Q:大臣の辞任どう思う?)正直なところ驚きと動揺があります。一言で世の中が変わってしまうので、考えたことを言っていただきたかったのが率直な感想」

(杉江大輔 常務取締役)「(Q:次の大臣に期待すること?)生産者・JA・卸売業者と国が再度連携して安定的にコメを供給できるのと、担い手不足も検討していただきたい」