入院したから治るものではない

厚生労働省によると、ギャンブル依存が疑われる18歳から74歳の割合は1.7%。人口推計に基づけば140万人以上にのぼる。ギャンブル依存症は、アルコールや薬物と同様、自分でコントロールできなくなる精神疾患の一つだ。

依存症の回復支援に取り組む大分県立看護科学大学の後藤成人講師は、当事者同士のつながりが対策の鍵だと話す。

後藤成人講師:
「脳の報酬系の回路を活性化してしまうので、ギャンブルをすると不安などが解消されて快感を一時的に得られる。しかし、快感がなくなると不安になってしまうという悪循環が生まれる」

「本人がやめたくてもやめられないのが大前提にある。入院したから治るものではない。自助グループや当事者が集まるところに参加し、回復を目指すことが重要です」