『助けて』と言えることが回復への第一歩
セミナー後には、当事者同士によるミーティングも行われ、参加者はニックネームで呼び合い、自身の体験や近況を語り合った。同じ悩みを持つ仲間の存在は、何よりの心の支えとなる。

(参加者)「震えるまではいかないですけど、夢にも出て、仕事してても頭の中はギャンブルのことばかりで自分はやばい病気だなと思った」「同じ境遇の人たちなので気を使わずに言えて心身ともに楽になってきた。仲間とつながり続けることが僕がギャンブルをやめられる一つと思っています」
主催した「全国ギャンブル依存症家族の会・大分」では、今後も定期的にミーティングやセミナーを開催し、ギャンブルに悩む家族や当事者をつなげる活動を続けていく方針だ。

全国ギャンブル依存症家族の会・大分 平崎奈保美さん:
「私たちは『助けて』と言うのが苦手なんです。ギャンブル依存症の問題を解決してくれる病院は大分にはなかなかないので、どうしても家族だけになってしまう。まずは『助けて』と言えることが、回復への第一歩です」
当事者だけでなく家族も巻き込むギャンブル依存症。克服するには大きなハードルもあるが、回復には周囲の理解と支援が欠かせない。