三浦、村竹ともに4~5月の自己最高記録

三浦、村竹とも4月に出した記録は過去最高だった。

三浦の24年の月別最高記録は以下のように推移した。
4月:8分22秒07<25年:8分10秒11>
5月:8分13秒96<25年:8分18秒96>
6月:8分10秒52
7月:8分11秒72

村竹の24年の月別最高記録は以下の通りだ。
4月:13秒29(-0.6m)<25年:13秒14(+0.3m)>
5月:13秒22(-0.6m)<25年:13秒10(+0.6m)>
6月:13秒07(+0.2m)
7月:13秒15(+0.1m)
8月:13秒21(-0.1m)
9月:13秒14(-0.5m)

注意しないといけないのは試合の出場パターンが、今年は違っていることだ。昨年の2人は4~6月まで、学生時代の延長で国内レースに出場していた。それが今年は、初戦からいきなりダイヤモンドリーグになっている。小さな故障や体調不良の有無も、関わってくる。4月の記録が三浦であれば10秒以上良いからといって、シーズンベストも10秒良くなるわけではない。

それでも三浦自身は手応えを感じている。
「厦門大会で思っていた以上のタイムが出ましたし、前半の試合は動きにも少し余裕がありました。それが例年のようにシーズン後半につながって、障害との距離感が上手くできたり体のキレが上がったりしてくれば、しっかりと記録が出せるんじゃないかと思います」。

村竹も自身の気持ちを切り替えていた。
「GGPで12秒台を出すつもりでいたので、一度リセットして、ここまでのレースも分析し直します。(5月末の)アジア選手権は優勝は絶対の目標にして、技術的な部分もしっかり達成したいですね」。

9月の世界陸上での大きな目標として、三浦は「表彰台」、村竹は「メダル」を口にした。順大の同級生2人はともに、その種目における日本人初の快挙を見定めている。

(TEXT by 寺田辰朗 /フリーライター)