5月半ば以降大量発生することもある「チャドクガ」 今年は?

夏にかけて、市街地の生垣などに大量に発生することもある「チャドクガ」です。【画像①】はその幼虫がビッシリ!勇気がある方はご覧ください。

【画像①】チャドクガの毒針毛

岡山では例年、ゴールデンウィーク明けごろから徐々に幼虫が見られるようになり、「ツバキ」「サザンカ」などに発生、葉を食べつくします。

チャドクガの毛は「毒針毛」といって、毒を持っています。一匹に30万本以上あるというこの毛に触れると、かぶれて発疹や強烈なかゆみに襲われます【画像②】。

【画像②】チャドクガの被害

とても厄介な害虫ですが、今年の発生状況は、どうなのでしょうか。害虫駆除を専門とする東洋産業の大野竜徳さんに聞きました。

ーチャドクガは、今年も出始めていますか?

(東洋産業 大野竜徳さん)
「先日、ある学会での発表で、東京都の2か所で行われた調査では2022年から2024年までチャドクガの成虫の捕獲が例年と比較してもかなり少なかった、という報告がありました」

「確かに昔ほど、チャドクガが発生している樹木は多く見られない気がします。害虫駆除の同業者の方と話をしても、近年チャドクガ駆除のご相談は少ないのではないかとのことでしたが、なぜ少なくなったのか、その理由まではわかりませんでした」