岡山県吉備中央町の浄水場で有害性が指摘される有機フッ素化合物・PFASが検出された問題で、「健康影響に明らかな関連は見られなかった」との見解が、住民説明会で示されました。

きのう(18日)開かれた2回目の住民説明会では、血液検査結果に、健康調査票の回答を加えた分析の途中経過が説明されました。分析によりますと有機フッ素化合物PFASが高い濃度で検出された浄水場の水を飲んだ人と飲んでいない人では、病歴や肝機能をはじめ、子どもの先天性疾患や発達などに明確な差はみられなかったということです。

(岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 頼藤貴志教授)
「今のところ明らかな影響は見受けられていないが、詳細な分析が今後も必要であると思います」

(円城浄水場PFAS問題有志の会 小倉博司代表)
「様々なデータがこれからまだ集積されていくということなので、現状、これからだというふうに思っています」

吉備中央町は今後も長期的な調査と分析を行い、住民に報告したいとしています。