年金制度めぐり“抜本改革”の声も 与野党協議の行方は

年金改革法案は16日に閣議決定、そして国会に提出された。今後は野党との議論になる。

立憲民主党は自民党がまとめた“骨抜き案”にまた“骨を入れる”案をまとめているという。「基礎年金の底上げ」を復活させる追加修正で対抗する姿勢だ。また、国民民主党も同じく、「基礎年金の底上げ」の復活を訴える立場だ。

一方、日本維新の会や共産党は、より抜本的な年金の制度改革の必要性を訴えている。維新の岩谷幹事長は14日、「現役世代とか若い世代が不利にならない、抜本的な制度改革が必要」とコメントした。また、共産党の小池書記局長は「基礎年金については既に水準が低すぎる」「最低保障年金という形で、底上げというのであればそれをやっていくということが筋だと思う」と主張している。

こうした議論をまとめるのは容易ではない。政府が提出した“骨抜き法案”を「あんこのないアンパン」と揶揄する声も上がる中、政治が「甘さ」ではなく「覚悟」を詰めることができるのか。石破総理には更なる難題が課せられた。

TBSテレビ政治部 政調担当・長田ゆり記者