団塊世代や女性たちの“家事代行”の役割も

 では、モーニング市場はなぜ今拡大しているのか。専門家はコロナ禍以外に3つの要因があるといいます。まずは、「高齢化」そして「女性の社会進出」です。

 大阪市東成区の商店街にある喫茶店「cafe&pasta gruppo」には、朝8時の開店から客が次々とやってきます。焼きたてのトーストとゆで卵、サラダ、ヨーグルト、コーヒーまたは紅茶がついたボリュームたっぷりのセットは税込み450円。
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 (客※70代)「高齢だと1人で作るっていうのが大変やし、(食材を)買ったら残るでしょ?ここはけっこう量も多い。食べて帰って」
 (客※50代)「息子がいるんですけど、朝ごはんを用意できないときにここに来て食べて帰る」

 片づけいらずの手軽でお得なモーニングは、団塊世代や忙しい女性たちの家事を代行する役割も果たしていました。