原爆死没者の名前などを記した名簿に風を通す作業が16日、長崎市の原爆死没者追悼平和祈念館で行われました。

原爆で犠牲になった一人一人の名前を生きていた証として書き綴り、平和祈念式典で奉安している「原爆死没者名簿」

長崎市の職員10人が、原爆投下時刻の午前11時2分に黙祷した後、名簿の風通し作業に入りました。去年7月末までに判明した原爆死没者19万8890人の名前などを記した202冊と、名前すらわからない犠牲者のための白紙の1冊を、一枚ずつめくり、傷みがないか確認しながら風を通しました。

長崎市原爆被爆対策部援護課 黒田優子さん
「原爆の被害に遭われた方への慰霊の思いを改めて強くしました。皆様方のお名前に風がきちんとあたるようにとの思いで、丁寧に一枚一枚めくらせていただきました」

6月からは、去年8月以降に判明した原爆死没者の名前が名簿に書き加えられることになっています。