ところで、この新品種はどのように開発されたのでしょうか。

島根大学生物資源科学部農林生産学科 小林伸雄 教授
「日本の昔からあるツツジの品種の中に『見染性』というツツジがありまして、それは花弁が長く残るツツジなんですよ」

小林教授によると、ツツジの野生種は日本におよそ50種類自生しています。
江戸時代の園芸ブームでこれらを元に様々な品種が誕生し、元禄5年(1692年)には専門書も出版されたといいます。

小林教授らは、そこで登場する花の色が変化しながら開花が長く持続する「見染性」という性質に目を付けました。

島根大学生物資源科学部農林生産学科 小林伸雄 教授
「今見ていただいているこの赤い花弁、がく化した要素が入った花弁でして、それによって花が長持ちすると、そういうことが分かっている」