“自分らしい見た目” で無敵の心

その後、KAHOさんはサッカーを続けられることになったものの、対戦するチームの男子生徒からは「女子」というだけで舐められるなど悔しい思いもしたと話します。
その後、ヘアスタイルをボーイッシュにすることで自信を持てるようになり、“自分らしい見た目” を手に入れた心の変化を感じたそうです。
ご自身の悔しい経験を踏まえて“自分らしさ”を最大限表現してくれるKAHOさんの元には、北は北海道から南は沖縄まで全国からお客さんが集まります。
最近では、海外観光客や修学旅行の合間で訪れる中高生もいるそうです。

「Ooze. HARAJUKU」でKAHOさんの元を訪れた大学2年生の客
「ここの美容室は、男性とか女性とか性別にとらわれるんじゃなくて、人としてちゃんと向き合ってくれるというところが、他にはない美容室の魅力かなと思います。高校のときも服装も髪型も理想ではなかったんですが、いわゆる男性がするような短髪で、自分が好きな髪型、自信が持てる髪型にしてもらいました。親や周りの人から見た目の否定をされてたんですけど、別にこのままの自分でいいんだなって思いました」

Ooze. HARAJUKU」でKAHOさんの元を訪れた大学4年生の客
「少し前まで同性のパートナーとお付き合いしていました。今までの恋愛とか、KAHOさんに話しています。周りの伝えている友人以外で自分のことを話す子はいないので、ひとつの場所として大事だなって思っています」

ヘアカット中のKAHOさん