手術後の髪質の変化にも気づける・話せる強み
女性の骨格や髪の毛で、“男性らしい” “かっこいい” ヘアスタイルをつくるには単にメンズカットをするのではなく、男性・女性それぞれのからだの特徴を理解した上で、女性のからだに合わせた工夫をする必要があるそうです。
また、女性から男性のからだへ性別適合手術を受けたFTMの方に対しては手術後の髪質の変化に気づけることも「Ooze. HARAJUKU」の強みだとKAHOさんは話します。
「Ooze. HARAJUKU」の代表でスタイリストのKAHOさん
「男性の方で、もみ上げがすごく長いとか、襟足の生え際の始まりが下の方からあったりとか、女性の方だと何も考えずに刈り上げると、首の後ろに毛がなくなっちゃったりするので、まず刈り上げる前に生え際の位置とか確認したりとか、あとFTMの方とか治療されるとやっぱり髪質が変わるんですよね。とても乾燥して見えちゃったりとか毛が太くなってちょっとチリってしちゃうみたいな方とかもいらっしゃいますね。薄くなっちゃったりする人もどうしてもいますし、そういう話もできるっていうのがいいのかなと思います」

KAHOさんは、セクシュアリティの差と向き合うすべての人々の未来を広げていきたいという想いからパーソナルジム「TREACEND(トレセンド)」も新宿に開いていて、ヘアスタイルだけでなく“女性のからだで叶えるかっこいいからだづくり”のサポートもしています。
台湾で今年4月に行われたボディビルディングの大会では、「TREACEND」のトレーナー2名が「生まれた性でのカテゴリー」、「FTMのカテゴリー」それぞれのカテゴリーで銀メダルに輝きました。
「Ooze. HARAJUKU」のスタイリストは当日ヘアメイクなどでサポートし、チームでその喜びを分かち合いました。
「Ooze. HARAJUKU」のように、どの美容室でも女性らしさ男性らしさなど性別にとらわれない提案がされ、自分らしさを表現する選択肢の広がりに期待したいです。