北海道立ろう学校の児童ら2人が第1言語の「日本手話」で授業を受けられないのは憲法違反だとして、道に賠償を求めた裁判の控訴審で、原告の女子生徒が「日本手話は私のアイデンティティ」だと日本手話を使い法廷で訴えました。
控訴したのは、道立札幌ろう学校に通う小学6年生の男子児童と以前通っていた中学3年生の女子生徒です。
2人は「日本手話」で生活していますが、担任が「日本語対応手話」しか使えないため授業についていけず、憲法が保障する学習権を侵害されたとして道にそれぞれ550万円の損害賠償を求めています。

■「日本手話」と「日本語対応手話」
2人が使う「日本手話」は、目線や表情などを合わせて言葉を表現するのに対し、「日本語対応手話」は手と口の動きで表現し、日本語の単語や語順に対応しています。

