アメリカのトランプ政権の関税措置をめぐる日米間の交渉で、アメリカの農産物の輸入を拡大する案が浮上している。
こうした動きに”農業県”である佐賀県では、懸念の声が強まっている。
10年ほど前に移住し妻の実家で農業を継いだ男性(39)は将来への不安を口にし、知事も「短期的な視点、避けてほしい」と政府に注文をつけた。
「収穫時には一面、金色になる」大麦畑で

佐賀県江北町の農家、北原良太さん(39歳)。元々長崎県で介護の仕事をしていたが、10年ほど前に妻の実家がある江北町に移住し農業を継いだ。
およそ15万平方メートルの土地で大麦やコメ、大豆を交互に栽培している。
5月、大麦がまもなく収穫時期を迎えようとしていた。

佐賀県江北町の農家 北原良太さん
「収穫時には、畑が一面ファサーって金色になります。金麦になって、あっちに夕日が落ちていくんで、そこがきれいなんですよね」
日々畑と向き合う北原さんだが、今、江北町から遠く離れたアメリカでの日米交渉の行方に気をもんでいる。