刺された男性「つまんで取った」
厚生労働省によりますと、SFTSの主な初期症状は発熱、全身倦怠感、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)で、重症化し、死亡することもあります。患者数は2021年以降、毎年100人を超えていて、2023年は過去最多の133人が報告されています。
2022年5月、大分市に住む小野正己さんは畑で1時間程度の農作業をしてた際、足の付け根をマダニに刺されました。

小野さん:
「小豆粒よりも小さい黒っぽいのが真ん中にあって、つまんで取りましたが、痛くもどうもなかった」
小野さんはマダニを手で取り除きましたが、無理に取ると刺し口が皮膚に残ってしまい、ウイルスを体内に注入してしまう危険性があります。

刺された場合は、専門医で医療用ピンセットなどを使って取り除くことが大事です。
知らずに自分で処置をした小野さんはその後、皮膚科を受診した結果、感染症にはかかっていませんでしたが、不安だったと話します。
小野さん:
「医師から『下手したら死ぬんで』と言われました。ダニぐらいで侮ってはいけないと思いました」