ペットから人に感染するケースも

一方、人間だけでなく、ペットも感染するケースが確認されています。

日本医療研究開発機構の研究班によりますと、西日本を中心に2017年から2022年3月までに猫449匹、犬24匹がマダニなどにかまれてSFTSを発症しています。

このうち、猫の致死率は6割以上となっています。また、飼い主がペットの体液にふれたり、噛まれたりして人へ感染する事例が全国で確認されています。

おおいた動物愛護センター 国政陽子課長:
「犬や猫は放し飼いをしないようにお願いしたいです。散歩の際も草むらになるべく入らないようにし、家に帰ったらペットの体にダニがついてないか確認してください」

死に至るケースもあるマダニ感染症。野生動物と人との距離が縮まり、年々リスクが高まる中、誰にでも起こりうるリスクとして意識し、適切な予防を心がけることが求められます。