修学旅行中だった高知市の南海中学校の生徒28人が犠牲となった「紫雲丸」の沈没事故から11日で70年となり、学校で追悼慰霊式が開かれました。

1955年5月11日、濃霧の瀬戸内海で旧国鉄宇高連絡船=「紫雲丸(しうんまる)」と貨物船が衝突し、紫雲丸が沈没しました。紫雲丸には修学旅行中だった高知市の南海中学校の生徒117人が乗っていて、生徒28人を含む168人が犠牲となりました。

事故から70年となった11日、学校で追悼慰霊式が開かれ、遺族や生徒らおよそ220人が犠牲になった人たちを偲びました。

◆参列者
「元気でいることができたことを感謝しながら、若い方には紫雲丸遭難事故を語り継いでいただきたい」

◆参列者「助かった方たちの思いがどんどん寄せてくるような感じで、人を大事にする教育はここから始まると思いました」
南海中学校では10月の修学旅行の際にも事故現場付近(香川・高松市沖)で慰霊式を行うということです。