「真実を知りたい」一心で祈り続けてきた10か月 執刀医からは謝罪なし

千鶴さんは書類送検までの10か月間辛い思いを過ごしてきたと話します。宝くんは今も、両親との会話や、十分な食事も口から摂ることはできず、手足も自分の意思で動かせない状態で、基本寝たきりの状態が続いています。
(千鶴さん)「何も進展が無い中で心が折れそうな時もありましたが、真実を知りたいという思いで、私たちのために息子のために頑張ってきました。書類送検はその第一歩だと思います。できれば起訴、という形になって、そこから裁判で真実が明らかになっていけば嬉しいなと思っております」
当時の執刀医は、今別の病院で働いているということですが、執刀医から千鶴さんには未だに謝罪の言葉は一言もないといいます。
(千鶴さん)「まだ一度もこの4年間、謝罪も私たちが求めている説明も一切無く、逃げているようにしか感じなくて、医師としての責任のある対応をしてほしいなと求めています。あの時の判断がどれほどの結果をうんだのか、しっかり受け止めてほしい。宝には私たちは味方だよというのを伝え続けてあげて見守っていきたいと思います」
京都第一赤十字病院はMBSの取材に対し、「ご本人及びご家族に対いて改めてお詫び申し上げます。既に民事上は和解ができましたが、今後の捜査につきましても全面的に協力させていただきます」とコメントしています。