列車衝突マンション 遺族は

上田さんは列車が衝突したマンションについて、事故の風化を防ぐためにも全てを事故当時のまま残してほしいと当初から訴えてきました。
(上田弘志さん・2014年)「ああいう悲惨な現場が地域にマッチすることはありえない。今後、あの周辺に引っ越してこられた方が大きな公園があっていいね、という風にしか見えなくなる、これは風化の第一歩やなと」
JR西日本は7年前、事故現場に慰霊の場所が整備されました。悲惨な事故現場が住宅街から見えないよう配慮しつつ、現場には、マンションの電車の衝突跡が残る1階部分から4階までを残すことにしたということです。弘志さんら一部の遺族は事故車両も現場のそばに置き、公開するべきだと主張しています。
(上田弘志さん・2016年)「なんかね。事故現場自体が墓地でマンションが墓石、という感覚になった時があるんです。なんで壊すんやろなって、置いておいてくれたらいいのにって・・・」