以前に防衛庁防衛研究所に務めていた拓殖大学の佐藤丙午(さとうへいご)教授は嘉手納基地のF15戦闘機の常駐を見直す動きについて予算編成が影響していると分析します。
拓殖大学 佐藤丙午(さとうへいご)教授
「今アメリカは予算の編成時期ということもあり、予算の中でアジア太平洋戦略をどう進めていくか検討する時期でもあります。様々な意味で年度が切り替わる見直しの時期に近づいているので、それが一つ大きく作用したということがあります。(F22への切り替えを)もっとマクロに考えたとき、中国の台湾に対する軍事的な脅威の増強が背景にある。それに対応するためにアメリカ軍がこの地域でのプレゼンス(存在感)をかなり強固にしようとしているというのがあるのかもしれません。
F22の話を単体で取り上げるのであれば、ローテーションで配備させるというのはプレゼンスの在り方を大きく変えることを
加えてローテーション配備については課題もー
拓殖大学 佐藤丙午(さとうへいご)教授
「ローテーションの在り方によっては、整備やパイロットの疲労、そういうところのラグ(ズレ・遅延)が生じる可能性はあると思います。同時に、何機体制でF-22が配備されるか発表されていないので、切れ目がない形でF-22がオペレーションを維持できるかどうかも大きな問題になる」

佐藤教授はまた今回の報道はあくまで配備計画の情報を得たうえでの分析であるとして嘉手納基地の機能低下や安全保障上で懸念がでるものではないとしています。