今年、宮崎県内で相次いで発生している山岳遭難。
県内で発生した山岳遭難の件数は、毎年、20件前後発生していますが、今年はすでに19件と増加傾向で、去年の同じ時期と比べるとおよそ3倍に増えています。

今回、遭難してしまう要因や、遭難した際に重大な結果につながるおそれが高まる単独登山のリスクについて取材しました。
遭難者20人中18人が単独登山
まもなく迎える紅葉シーズン。
赤や黄色に色づく山々には、毎年、多くの登山客が訪れるが、1人で山に入る場合は特に注意が必要だ。
こちらは警察庁が発表したデータ。
単独で登山して遭難した場合、死亡や行方不明という致命的な結果につながった割合は13.6%。複数人での登山に比べてかなり高くなっている。

実際に今年、県内で遭難した20人のうち18人は単独での登山者で、死亡した4人は、全員が単独登山だった。

登山のリスクについて研究している専門家は・・・
(静岡大学教育学部 村越真教授)
「行動不能になる状況っていうのは、1人だろうが複数でいようが、同じように起こりえる。ただ、複数だと例えば道がわかりにくいときに相談とかする。安全側に振った判断ができるようになる可能性がある。1人だとトラブルに巻き込まれそうな状況で復帰する機会が失われるということはあると思います」
