遭難者自ら通報するも発見までに2日間要したのは・・・
10月16日には、都農町と木城町にまたがる尾鈴山に登山した70代の男性が道迷いで遭難。
男性は、携帯電話で自ら通報したにもかかわらず、発見されるまでに2日間を要し、低体温症で死亡した。


当時、ヘリ2機と、およそ80人態勢で捜索が行われたが・・・
(宮崎県防災救急航空隊 加世田 淳 隊長)
「GPSの座標をもとに捜索を実施した。その座標のポイントが3回か4回受信があって、そのたびに20メートル程度ずつ場所が離れていく。発見された位置が急傾斜の崖の下の位置にいらっしゃって、上空からはすぐに発見できないような位置にいたので時間がかかった」
男性は、最初に通報した場所から移動していたという。


さらに、服装も発見しづらい要因となった。
(宮崎県防災救急航空隊 加世田 淳 隊長)
「(遭難した男性は)上着が黒い上着でした。なかなか確認しづらい。宮崎の山は常緑樹の照葉樹林の山が多いので、冬でも葉がついている木が多くて、上空からも登山道を確認するのが厳しい。」


そして、深刻な事態につながりやすいのが、1人で滑落してしまった場合だ。
熊本県では今年8月、国見岳で30代の男性が1人で下山していたところ道に迷い、斜面で足を踏み外して滑落。
生死をさまよいましたが、7日後に奇跡的に発見され、無事救助された。
(宮崎県防災救急航空隊 加世田 淳 隊長)
「(単独登山は)何かあったときに助けを呼べないということは往々にしてあるので、リスクが高い登山であるというのを認識して山に入ってほしい」
