企業が『最寄り駅に快速電車を停めてほしい』と提案…鉄道側は“快諾”
一方で今後の定期利用増加のヒントとなるようなケースも出てきています。
近江八幡市にある工場「三菱ロジスネクスト滋賀工場」。フォークリフトを生産しています。徒歩で数分の場所に近江鉄道の駅があるものの、通勤に利用する人はかつては30人ほどしかいませんでした。しかし、組織の再編などで滋賀工場で働く従業員が増える見込みとなったのに伴い、近江鉄道側に“ある提案”をします。
(三菱ロジスネクスト滋賀管理課 服部智子主席)
「快速電車がありまして、それをどうにか弊社の最寄駅である武佐駅に停めてもらえないかということで、近江鉄道さんと交渉させていただきました」
『最寄り駅を通過していた快速電車を停車できないか』と持ちかけたのです。沿線の一企業がダイヤ改正を持ちかけるのは異例のことですが、近江鉄道側は快諾。結果的に近江鉄道で通勤する従業員はかつての6倍となる180人程度にまで増えました。