新たな視点と独自取材でお送りする「eyes23」、継続して報じてきました“悪質M&A”第5弾です。
これまで、悪質な企業に買収された中小企業が倒産に追い込まれたケースなどをお伝えしてきました。今回、M&Aの「仲介会社」にも大きな問題があることがわかりました。「悪魔に魂を売る」仲介会社の社員はそんな言葉を残していました。
M&A仲介の闇 「悪魔に魂を売る」被害が続出
――悪質な買い手と知りながら紹介してましたよね?

牧田社長
「会社を通じてお話しいたします」
――何度も会社に問い合わせをさせていただいているが
「…」
記者の質問をかわすこの男性。M&A仲介会社「M&ADX」の牧田彰俊社長です。

牧田社長 M&ADXのYouTubeより(※動画は現在削除)
「誠実な仕事・真摯な仕事、これをしないと一瞬で見抜かれて、それ以上の成長はない」

会社を売りたい企業と買いたい企業を結びつけるM&A仲介会社。成功すれば、手数料が受け取れる仕組みで、1件で数千万円となるケースもあります。
M&Aは、後継者不足に悩む中小企業の解決策として注目され、仲介会社はここ数年で急増しています。牧田社長も、雑誌やYouTubeなどで広く取り上げられてきました。

牧田社長 M&ADXのYouTubeより(※動画は現在削除)
「少子高齢化に伴う後継者問題というのが国を挙げた問題になっています。こうした“国のあげた問題解決を図っていく”。簡単に言うとそんな仕事をしております」
しかし、その影で中小企業のM&Aをめぐって、会社の資金が抜き取られ、倒産や廃業に追い込まれるなど悪質M&Aの被害が続発。
今、仲介会社の責任を問う声が高まっているのです。私たちが入手した仲介会社、M&ADXの社員の音声には…

M&ADX社員
「俺はもう金に魂を売るって決めてるから。悪魔に魂を売る」