武田氏「安全保障の切り分け、石破トランプ首脳会談に向けた舞台づくりか」

赤沢経済再生担当大臣は交渉後、「非常に突っ込んだ話ができた」と複数回強調しましたが、具体的な交渉内容については明言を避けました。ただ「為替と安全保障は議論にならなかった」と述べました。この点に元TBS記者でジャーナリストの武田一顕氏は、「赤沢大臣とベッセント長官の間で、暗黙の了解ができてきたのではないか」と指摘します。

特に安全保障の分野を切り分けたことについて、「これは今後開催を目指す石破首相とトランプ大統領との首脳会談に向けた、舞台づくりである可能性がある」とみています。武田氏は、安全保障に関しては、石破首相が防衛大臣を2度務めた経験がある安全保障のプロであるとし、そのためこの分野に関する議論は、赤沢大臣ではなく、石破首相とトランプ大統領の間で行うという日本側の強い意向を示すサインと読み解いています。