「彼に会えないかなと…」55年前に万博で出会ったフランス人を回想
世界の人々との出会いや仲間との日々の思いを胸に、彼女たちは一緒に大阪・関西万博に足を運ぶことになりました。グループに分かれて会場を回ります。神戸で帽子店を営む渡辺さんの班が向かったのは、UAE(アラブ首長国連邦)のパビリオンです。
(UAE館スタッフ)「UAEは7つの首長国からできた国です。1970年、初めて万博に参加したときは、まだ7つの国じゃなかった。アブダビだけが参加していました」
(渡辺百合さん)「覚えてますよ、私、仕事していたから。アブダビの首長(当時は皇太子)が70年の万博のときにナショナルデーに来られていたと思います。調べたらわかりますよ」
もはやどちらが案内役かわからなくなるほど。元コンパニオンの血が騒ぎます。
(渡辺百合さん)「いろんなことを説明しなければいけないというのが、ずっとしみついている」
続いて向かったのは日本館。このパビリオン、渡辺さんと深い関わりがあります。実は、渡辺さんは、日本館の協賛企業としてユニフォームの帽子をつくっているのです。後輩にあたる日本館のスタッフの働きぶりを見て、感心していました。
(渡辺百合さん)「(スタッフに)質問をしたらすぐ答えてくださる。自分できっちりと把握してらっしゃるのがよくわかりました」
一方、フランス人との切ない思い出を語っていた乾さんらのグループは大屋根リングの上へ。
(麻生照子さん)「この輪がすごいですね。図で見たよりも数倍巨大という感じ」
(乾敬子さん)「あれ、フランス館ですか? 彼に会えないかなと思った。55年前に一緒にデートした人です」
1970年の記憶が蘇ります。