浜松市中央区の市道で3月、小学生の列に軽トラックが突っ込み、4人が死傷した事故。死亡した石川琴陽さん(8)の遺族が5月3日、初めてテレビカメラを前に取材に応じ、胸の内を語りました。
<亡くなった琴陽さんの祖母>
「事故の一報を聞いて、私はてっきり車の事故だと思った。そしたら心肺停止とかって言うから。初め信じられませんでした。すぐに孫の病院に行ったんですけど。行く途中で息子から『孫が死んじゃった』と電話が入って。もう頭の中が真っ白というか。病院まで何とかたどり着いて、孫の顔を見たときにはもう亡くなっている状態だったので。声掛けしても何しても戻ってこない」
事故で亡くなった石川琴陽さんの祖母と伯母。「亡くなった女児のために語りたい」と、5月3日、カメラを前に取材に応じました。
事故が起きたのは3月24日夕方。浜松市中央区舘山寺町の市道で、小学生4人の列に78歳の男性が運転する軽トラックが突っこみました。
石川琴陽さんが死亡し、亡くなった女児の姉を含む3人がけがをしました。
<亡くなった琴陽さんの祖母>
「孫が生まれた時からずっと一緒だった。孫が幼稚園の時の祖父母参観でゲームをやったり歌を歌ったりして。楽しくやった思い出。今でも本当にあの生まれた時からの記憶が走馬灯のように回っている」
事故を起こした男性から、これまでに遺族への謝罪はなく、遺族は行き場のない怒りと悲しみと向き合っています。
<亡くなった琴陽さんの伯母>
「今日ゴールデンウィークで、今まで通りの生活ができていたはずなんです。もうとにかく、めいのために私達は声をあげたいというのが一番。悲しみと憤りの繰り返しですね。メディアを通して、みんなにそれを分かっていただきたい。当たり前の幸せが急になくなってしまうことは、誰も想像していないこと。非日常な生活に全部変わってしまって、苦しいしかない。悲しい、苦しい、憎い。その繰り返しをぐるぐる回っている。『痛かったね』って」
伯母は、事故を起こした高齢の男性を「一生許すことはできない」と話しました。祖母は「孫や私たち遺族と同じ思いをこれ以上してほしくない」と話し、同じような事故を起こさないための対策を進めてほしいとしています。
<亡くなった琴陽さんの祖母>
「やっぱりいろいろなところで危険な場所ありますけど、今回も孫が亡くなったことで、あそこにガードレールをつけてもらいたいとか、いろんな話が出てるみたいです。やっぱり何にしても、ことが起こらないと動いてもらえないんですよね。だから孫がはっきり言って殺されちゃって。もっと先に先に対策に動いてもらいたいですよね」
事故を受け、警察と自治体はハード面、ソフト面での再発防止策を検討しています。
静岡地検浜松支部は、軽トラックを運転していた浜松市の78歳の男性に対し、任意での捜査を続けています。
注目の記事
【災害担当記者が解説】「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表 私たちは何をすべき? きっかけは東日本大震災の2日前の地震だった

飲み会翌日は「先輩が立ったら立つ!?」暗黙ルールの数々…堅苦しい?必要不可欠?!ビジネスマナーに洗礼を受ける新入社員のホンネ

広島原爆の入市被爆者 70年後の体内からウラン検出 肺がん組織では「デスボール」確認 長崎大学研究グループ

【大繁殖】人口300人の島に300頭のイノシシ もともとは生息していなかったのになぜ?「泳いで来た」か…島民・行政で対策も数減らず 兵庫の離島で一体何が

重度の障がい「水頭症」6歳男の子が卒園式で語った“夢” 医師から「喋れるかわからない」と言われても、言葉を喋り、自らの足で歩き、兄の自覚も芽生え…1歩ずつ刻む成長の軌跡

「警察官になって町を守りたい」激しい揺れの中であげた産声…あの日から10年 熊本地震の翌日に生まれた女の子の成長












