長年悩まされてきた「落差工」20年以上奮闘する市職員

魚道設計図を手にする京都市産業観光局農林振興室 中筋祐司さん

20年近く前からこの問題にいち早く気づいていたのが、京都市の職員・中筋祐司さんでした。

(中筋祐司さん)「今はもう無くなったんですが、龍門堰という堰が南の方にありましてね。この高さ、アユには無理なんちゃうかなと思っていたんです。遡上できてないんじゃないかと」

大学時代に河川環境と魚類の生息状況を研究していた中筋さん。その経験を活かし、2009年から2年かけて釣りや写真を撮ったりして、現地調査を重ね、アユの遡上状況を調べ、写真などの証拠をもとに上司に報告しました。その後、中筋さんらは「天然アユを食べる夢を叶える会」(現在の「京の川の恵みを活かす会」)を立ち上げました。現在、中筋さんは副代表として活動を続けています。