津波の浸水エリアの中にある青森県八戸市の「八戸警察署」で、大地震と津波被害で庁舎が使えなくなり、代わりの施設に機能を移して業務を継続することを想定した訓練が行われました。
「八戸警察署」は津波の浸水想定エリア内にあり、地震や津波の規模によっては建物の3階まで水に浸かる可能性があります。
訓練は震度6強の地震が起き、さらに警察官が集まる時に「大津波警報」の発表があったため、代わりの施設に車両や機能を移して業務を継続することを想定し、行われました。
参加した警察官らはパトカーを高台に避難させたり、いざという時に備えて使用協定を結んでいる八戸商工会議所の一室に機材を運ぶなどして、災害警備本部を設置しました。
八戸警察署 鎌田行剛 署長
「津波が押し寄せるまでには、ある程度の車や資機材は確保できたかなと。ただ一方で、ちょっと詰まった部分というか、流れが滞った部分も見受けられましたので、そこをどのように改善して、いかにもっと機能的にやっていくのか。訓練でできないことは絶対本番ではできないので、100%しっかりできるように、訓練を重ねていくということが必要だと思っています」
また、警察機能を移しても外の様子が分かるようカメラを取り付けたり、無線機を確認したりする訓練も行われました。