去年、都大路を制した長野東高校・女子駅伝チーム。期待の新入生がチームに加わり、春から新体制が発足しました。「チャレンジャー」として、連覇を目指すチームに密着しました。


「お願いします」

長野東高校・女子駅伝チーム。長野市内の河川敷のコースで練習をしています。

そして、練習の前後に欠かさないのは、コースの整備と草むしり。練習ができる環境に感謝の気持ちを持って、取り組んでいます。


長野東高校は、去年12月の全国高校駅伝・「都大路」に女子の県代表として出場。

1区を走った当時2年生の真柴愛里選手がトップでたすきを渡すと、その後も、安定感のある走りで一度も首位を譲らないレースを展開。

最後は、アンカーの田畑陽菜選手が優勝のゴールテープを切りました。

長野東高校・女子駅伝チームキャプテン田畑陽菜選手:「昨年の先輩方が築いてきてくれたものは大きかった。自分もチームを導けるような存在に先輩のようになれたらと思って引き継いだ」

その田畑選手は、新チームのキャプテンに就任。


長野東高校・女子駅伝チームキャプテン田畑陽菜選手:「コミュニケーションはすごく取れているかと思う。一人ひとりの会話を大切にできていることが強み」

不安やプレッシャーもあったと言いますが、今は、自分たちらしい強みを生かそうとチーム作りに取り組んでいます。

「行きます!よーいスタート」

前の3年生が引退後は、3年生が2人、2年生が6人という体制に。そんなチームに、県内外から集まった5人の1年生が加入しました。

中でも注目を浴びているのがー。

長野東高校・女子駅伝チーム北原風花さん:「憧れの”都大路優勝”をしたくて去年優勝していた長野東高校に入学した」

箕輪町出身の北原風花さんです。


北原さんは、中学2年と3年時に、全国都道府県対抗女子駅伝で、県の中学生代表として8区を走るほどの実力者。

しかしー。

北原風花さん:「その時ちょうど調子が良くていい走りができていたが、けがしてしまって思うように走れなくて、悔しかった」

大会直前に、左足のすねの内側に痛みが発生。思うように練習ができず、結果は、区間29位と悔しい結果に終わりました。

北原風花さん:「高校ではリベンジとして都大路でいい走りができるようにしたい」

悔しさをばねに、次のステップへ。監督も北原さんに期待を寄せています。

長野東高 横打史雄監督「走りもそうだが、気持ちの安定感や自分でいろいろなことを組み立てて、物事を進めることができる、クレバーな選手」

長野東高校・女子駅伝チームキャプテン田畑陽菜選手:「1年生がすごくみんな力があるので、2、3年生は刺激を受けながら練習や生活に取り組めている」

新戦力の加入がチームに勢いをもたらしていると言います。新チームが見据える目標はー。

長野東高校・女子駅伝チームキャプテン田畑陽菜選手:「連覇ではなくて今年は今年の色で優勝ということにこだわっている」

日本一の座を「守る」のではなくではなく、「つかみ取る」。新体制となったチームの挑戦が始まりました。