新潟市公会堂でファッションショーが開かれた昭和31年は『もはや戦後ではない』という流行語も生まれ、市民生活も落ち着きをみせていた頃です。

当時の映像は、「新潟の市民たちは日暮れとともに柳のネオンが涼しく灯る古町へ繰り出します…」と伝えています。

子供たちは金魚すくいに夢中。

この年に古町で営業を始めたラーメン店があります。
屋台から始まり、今も近くで店を構える『蓬来軒』です。
新潟で最も古い店として知られ、新潟を代表する味覚でもある「あっさり醤油らーめん」を創業当時から今に伝えます。

【記者リポート】
「程よい塩味と、にぼしの風味も鼻から出ていきますし、いろんなうまみが口の中に広がります」
「極細麺で喉通りがよく、箸が進みます」

【蓬来軒三代目 三井篤司さん】
「屋台の火力って小さかったんですよ、当時。その小さい火力で炊けるスープがあのスープ。あの火力で出来る上げられる麺が、あの細さ…」

屋台ならではの新潟の味。当時は一杯30円だったそうです。
大卒初任給が平均8700円の頃でしたので、今より少し高いくらいでしょうか。