コメの価格高騰で「ご飯食べ放題」を休止に
こうした状況に追い打ちをかけているのがコメの価格高騰です。県内で8店舗の食堂を展開する竹田丸福では「ご飯食べ放題」を売りにしていましたが、コメ不足により1月から休止にしました。

(竹田丸福 下郡店・篠原勇哉店長)「丸福といえばご飯のおかわり休止になって残念という声もあるし、仕方がないという声も客からある」
28日発表された全国のスーパーでのコメ5キロあたりの平均価格は4220円。16週連続の値上がりで史上最高値を更新しました。

さらに食用油や包装資材などの高騰もあり、4月から一部メニューの値上げにも踏み切りました。「ご飯食べ放題」の再開は新米がとれる秋の時期を目指していますが見通しは立っていないといいます。
(篠原勇哉店長)「おいしいご飯を提供して、またおかわりができるときが来るまでは辛抱強く待ちたい」

コメの高騰はいつまで続くのでしょうか。大分市の山川米穀店です。政府が備蓄米を放出して1か月以上が経ちますが、状況は変わっていないと話します。
(山川米穀店・山川富弘さん)「少し引きずられて価格が下がると思った。正直なところ拍子抜けではある」
期待した備蓄米は入荷せず、在庫不足により3月末から新規客の購入を泣く泣く断っているといいます。そのうえ全国各地で青田買いが加熱すれば数量を確保できないのではないかと不安な気持ちです。

(山川富弘さん)「米騒動2年いきます。間違いなくこの方くれるという農家さんが今年はくれるかくれないかわからない。食料の安全保障に国全体が向いて考えるところにきている」
食品の値上げラッシュに止まらないコメの高騰。影響は当分の間避けられず消費者にとっては工夫しながら乗り切っていくしかなさそうです。