5月2日、岡山市北区の表町商店街に、詩人の永瀬清子さんやハンセン病文学の書籍などを集めた読書室が設けられます。
「詩人 永瀬清子とハンセン病文学の読書室」は、国のハンセン病療養所内の建造物・記録物を「ユネスコ世界遺産」に登録しようと取り組む協議会が開設するもので、だれでも無料で利用できます。
永瀬清子さんは、1906年に現在の岡山県赤磐市に生まれ、1995年に亡くなるまで生涯現役の詩人を貫き「現代詩の母」と呼ばれています。
永瀬さんは、瀬戸内市の長島にあるハンセン病療養所に通い、入所者に詩の指導を行っていました。
ハンセン病に対する差別や偏見が根強くあった当時、永瀬さんは、入所者と交流を重ねていたのです。
永瀬さんは、そうした交流から生まれた詩や文を残しています。

読書室は、初日の2日は、午前10時にオープン。
翌3日は、午前11時からと午後2時から各30分程度、RSK山陽放送の小林章子アナウンサー・記者が、永瀬清子さんの作品を朗読する予定です。