主な変更点は3つあり、まず第一に、割引が適用される時間帯が現在の「0時から4時」の4時間から、「22時から翌5時」の7時間へと拡大されます。

第二に、割引の適用方法が変わり、割引対象時間帯に走行した距離分のみが割引となります。

現行制度では割引対象時間帯に少しでも走行すれば全走行距離が割引対象でしたが、新制度では実際に割引対象時間帯(22時~翌5時)に走行した距離分のみが割引(原則30%還元)の対象となります。

例えば、通常料金2,170円、総走行距離74.1kmの区間を走行し、その全区間が深夜割引時間帯(例:0時~1時)に含まれる場合、還元額は 2,170円 × (74.1km / 74.1km) × 30% = 650円 となります。

もし走行の一部のみが割引時間帯(例:4:40~5:30走行のうち、割引時間帯は4:40~5:00まで)に含まれるなら、その時間帯に走行したと推定される距離(例:38.1km)に基づいて還元額が計算され、2,170円 × (38.1km / 74.1km) × 30% = 330円 となります。

走行距離の計算には、料金所や本線上に設置されたETCの通信記録等が用いられるとのことです。

ただし、例外として22時台に高速道路を流出した場合は、割引率が20%となります。

この場合、還元額は通常料金 × (割引対象時間帯の走行距離 / 総走行距離) × 20% で計算されます。

また、長距離利用に関するルールも一部変更され、1,000km以上走行した場合の1,000kmを超える部分が、深夜割引の対象走行分に追加されます。