“コメの相場がわかりにくい背景にJAの存在” 専門家が指摘

 そんなJAの課題として、窪田氏は、金融事業が“強すぎる”がゆえに、ノルマによる不正行為「自爆営業」の問題につながったのではないかと指摘(2023年2月に法改正)。また、組織としても“強すぎる”のではないかといいます。JAがコメの減反政策を支持してきたと言われていて、それが価格高騰の一因になったほか、コメの相場がわかりにくい背景にJAの存在があるのではないかという指摘も。

 JAの今後の課題は「地域を守る存在になること」だと専門家の1人は述べています。かつてはコメ農家を守ることが地域を守ること、すなわち日本の国益にかなっていましたが、コメ農家が減っている今はそう言い切れません。コメ農家だけではなく地域の他の人たちも守る存在になれば、今よりも存在意義が出るといいます。