■具体的メリット“説明不足”? 病院の検査効率化や転職手続きなど

井上キャスター:
情報流出が怖いという意見はもちろんわかる気もしますが、今はスマートフォンを使っている時点でその会社に情報が取られている。今生きている上で情報流出のリスクは常にさらされているんだなっていうことを感じるんですけどね。

星浩 TBSスペシャルコメンテーター:
そうですよね。例えばいろんな会合なんか行ったときに自分の住所とか電話番号とか書いて出したりしますよね。あれ元々相当流出する可能性があるけどやってるわけで、それに比べればそれほど流出の危険が高いと思えないんですよね。

むしろ住民票を取れるとか直接的なメリットよりも、例えば

▼マイナンバーカードで病院の検査データが共有されて検査をあまりやらなくて済む
→全体の医療費が下がり間接的にはメリットを得られる。

▼転職して職場が変わって、健康保険や年金のシステムが違っても大丈夫になる
→岸田総理が最近言ってる、どんどんリスキリングで転職しても大丈夫ですよという社会に向けて一歩を歩む。転職をするようになると競争しますから賃金も上がる。

そういう面もちょっと説明してあげる必要があると思いますね。

ホランキャスター:
健康保険証とマイナンバーカードを保険証として併用して使える期間を一定期間設けると総理が言っていたが、そうすると一方を誰かに貸してしまって不正利用されるのではないかという危険も国会で指摘されてますが、いかがですか?

星浩 TBSスペシャルコメンテーター:
その辺はやりようだと思いますね。片方が使われれば、片方のデータはもう使えないっていうようなことはシステム上いくらでも工夫できますからね。

井上キャスター:
あと医師会なども反対しているところで、既得権益とどう遮断していけるのかっていうのも政治の力なのかもしれないですね。