全日空のグループ会社の元従業員が欠航などの際に支払われる補償金を乗客になりすまして、不正に受け取っていたことが分かりました。

全日空によりますと、空港で働いていた全日空のグループ会社の男性元従業員が天候の悪化などにより、欠航や遅れが出た際に支払われる補償金を乗客になりすまして、不正に受け取っていたということです。

元従業員は登録された乗客のメールアドレスを自分のアドレスに改ざんして、本来乗客に支払われるはずだった補償金を不正に受け取っていたということです。

不正は去年9月から今月までに370件行われ、被害額はあわせて800万円にのぼり、元従業員は今月中旬に懲戒解雇されています。

全日空は「深くお詫び申し上げます」とコメントし、本来補償されるはずだった乗客への手続きを進めるとしています。