気になる「備蓄米」の流通状況は?広島県内の状況も

備蓄米の流通状況です。
発表によると、3月の第1回備蓄米入札で放出された、およそ14万トンの備蓄米うち、3月末までに小売店などに届いたコメは全体の0.3%でした。
政府は「コメを運搬するトラックの不足」などが原因としています。
県内の卸売り業者に初めて備蓄米が届いたのは、4月7日、東広島市の「食協」の倉庫でした。
集荷業者の「JA全農」から買い付けた40トンを、食協は全て、外食や弁当など業務用に販売しました。

先週からは家庭用米も登場しました。
この「日本のお米」は、県内の別の業者が販売しています。
去年産の備蓄米と国産米のブレンドです。
あるスーパーでは5キロ袋・税込3758円と、ほかのコメに比べ、1000円ほど安く販売していました。
では“広島県内”では、備蓄米は今、どの程度流通しているのでしょうか?
小売り店には県外の業者からの入荷もありますが、それらも含めてデータを公表しているのは「食協」だけです。
明らかにしない理由について、家庭用米の販売業者は「消費者の買いだめ心理を刺激しないため」と話しています。

県内の流通状況が分からないことについて、農水省は「都道府県ごとに流通状況は把握している」「小売店の団体などから入荷量が少ないなどの声があれば対応したい」としています。