初挑戦の中学2年生・増田百花さん。自宅がある姶良市から、JRとバスを乗り継いで鹿児島市の練習場に通っています。バスを待つわずか10分間は、学校の予習復習をする貴重な時間です。

(増田百花さん)「最初は電車で寝過ごし、バスの乗り換えが分からなくて大変なこともあったけど、今は慣れてきた。自分で行くって決めたので」

「世界1位」「ナンバーワン」。それぞれ自分で書いた目標をそばに置いて練習に入ります。

(佐竹幸子コーチ)「『きょうは調子が悪い』はだめだよ。本番は1回しかないので。原因が分かっているんだったら、すぐ直しなさい」

今回の目標は、世界大会での決勝進出。スピードや技の種類、数などを大幅にアップさせた新しい演技に挑みます。

この日の目標は、組体操のように、1人の選手を複数人で支えて繰り出す技「スタンツ」を全て成功させること。

ところが…何度も失敗。

(佐竹幸子コーチ)「一生懸命やっての失敗というのは分かるんだけど、今の内容はあまりにもひどい。もうちょっとひとつになって、友だちを信じて」

アメリカ出発まであと1週間。クリアすべき課題が残されています。

(佐竹幸子コーチ)「気持ちがバラバラ。練習でできていても通しではできない。慌てる子もいる。ネガティブな気持ちを1人持つと、なかなか上手くいかない。全員の気持ちがひとつになることが大事」

(高校2年・富田こころキャプテン)「ひとつのスタンツが落ちてしまうと、その後リカバリーができないところが私たちの欠点。そこをもうちょっと改善できたらいい」