大型連休を前に、22日、鳥取県岩美町で遊覧船の安全点検が行なわれました。
高い透明度と美しい自然が織りなす絶景で知られる浦富海岸。
この浦富海岸の島々を巡るのが山陰松島遊覧が運行する遊覧船で、多くの観光客が訪れます。
この安全点検は、乗船客の混雑が予想される大型連休前に、毎年、鳥取海上保安署と中国運輸局が合同で行っていて、この日は、遊覧船4隻を点検しました。
遊覧船を巡っては北海道の知床半島沖で起きた事故から23日で3年を迎えます。
事故を受け、船からの連絡手段は携帯電話が禁止となり無線や衛星電話となったほか、救命いかだの構造改善など国は安全対策の強化を図っています。
職員たちはこうした基準を満たしているか、安全設備や消防設備、乗り降りの際の安全対策が整っているかなどをしっかりと点検していきました。
鳥取海上保安署 荒木卓也 署長
「基本を遵守してしっかりとした安全対策をとっていただきたい。乗船されるお客様につきましても乗員の指示に従って安全に観光を楽しんでいただきたい」
この日の点検の結果、異常や不備はありませんでした。
山陰松島遊覧では、大型連休中、約1万人の観光客を見込んでいます。