21日、88歳で亡くなったローマ・カトリック教会の教皇フランシスコ。一夜明け長崎からも悼む声が聞かれています。

2019年に、ローマ教皇フランシスコが訪れた二十六聖人殉教の地、西坂の丘。その長崎訪問で通訳を担当したのが現在「日本二十六聖人記念館」の館長を務めているデ・ルカ・レンゾ神父です。

(日本二十六聖人記念館館長 デ・ルカ・レンゾ神父)「亡くなったと聞いて最初は間違った誤報だと思っていた。最後まで仕事をして世を去るのは本人にとっては幸せだったかなと。彼は長崎とか日本もそうですけど、昔から憧れた場所でもあったから、本人は結構満足していたような気がしますね。」
レンゾ神父は、フランシスコが教皇になる前に、アルゼンチンの神学院で指導を受けていました。
(レンゾ神父)「戦争は解決にならないということを体験した本人は、やはりそれを世界に訴えていた。ですから、強いて言えば彼の心残りはそれだったのではないかなと。」

ローマ教皇庁によりますと、教皇の死因は脳卒中や心不全などで、22日にも葬儀の日程が決まる見通しです。