「100年、200年残るかもしれない」 首里城正殿に塗り入れる日を迎える

首里城正殿に塗り入れる日がやってきました。

「首里城を直したい」と熱望していた宮城さんの表情も真剣そのものです。そして、弁柄が正殿へと慎重に塗られていきます。

琉球漆芸職人 宮城杉乃さん
「意外と発色がよくて、この色で首里城が見られるのが楽しみ。100年、200年残るかもしれない仕事として楽しくやっています」

色を再現した立役者の幸喜さんも…

美ら島財団 幸喜淳さん
「昔の先生方も追求しきれなかったものを、こちらが引き継いでやっている。それが一つ形になった。感慨ぶかいものがあるなと思います」

令和の世によみがえった琉球の弁柄色。

この色をまとった首里城正殿は、2026年秋ごろに完成する見込みです。

上村彩子キャスター:
沖縄の人にとって、首里城は象徴的なものですよね。再建への熱い思いも感じましたし、再建や修復という意味を超えて、歴史や文化をどう表現して紡いでいくかなのかなと思いました。

喜入友浩キャスター:
この弁柄が復元のシンボルになりそうですよね。宮城さんはその赤を施すために地元に帰った。そして、幸喜さんは10年以上、色の研究を続けてきたそうです。

ちなみに、赤い川の発見のきっかけは、地元の中学生の「地元に赤い川がある」という情報提供だったみたいです。

上村キャスター:
首里城は、(2026年)秋ごろに完成を目指しているということなので、琉球時代の赤色はどんな色なのか、実際に見てみたいですね。