「さすがに何かが…」血液検査で診断判明

単なる生理不順なのかどうか、受診とホルモン剤を飲み続けていましたが、突然の体調不良に悩まされ、受けた血液検査の結果…、予想もしなかった診断は「早発閉経」。

最初に産婦人科を受診して2年8か月、4か所目の病院でようやく病気を突き止めることができたのです。

早発閉経とはどのような病気なのか、産婦人科医の鮫島梓医師に聞きました。

女性クリニックWe富山 鮫島梓医師
「女性は卵子のもととなる原子卵胞をおよそ200万個もって生まれてくると言われています。年齢とともに女性ホルモンが低下し、卵子が徐々に減り、50歳前後で1000~2000個になると閉経を迎えますが、40歳未満で月経が止まってしまう状態を早発閉経といいます。100人に1人、つまり女性全体の約1%が40歳未満で閉経するということになります。早発閉経の人の場合は卵子の減るスピードが通常より早く、20代で閉経して更年期障害を経験します」

女性クリニックWe富山 鮫島梓医師

千種さんを苦しめていたほてりは、更年期障害の一つホットフラッシュだったのです。

“早発閉経”について発信 千種ゆり子さん
「ここ1年間は仕事中にホットフラッシュが出てきて、さすがにこれ変だなと。24歳で病院を受診してから2年8か月。ようやく原因がわかって、診断名がついて、ちょっとやりようがあるなと思いました」

そのほかにも、「のぼせ」や「ほてり」、イライラや不眠などのさまざまな更年期障害の症状が出る人や、女性ホルモン(エストロゲン)が減ることで将来的に骨粗しょう症のリスクが高くなる人もいるそうです。

診断名がついたことで気持ちがスッキリした千種さん。

しかし、医師からは「妊娠が難しいかもしれない」という衝撃的な言葉が告げられました。

女性クリニックWe富山 鮫島梓医師
「卵子が減ると、卵巣から出るエストロゲンやプロゲステロンといった妊娠に必要なホルモンの分泌も減ってしまい、その結果、排卵が起きなかったり、子宮内膜がうまく育たなかったり。これらが組み合わさって、自然妊娠が難しくなります」

“早発閉経”について発信 千種ゆり子さん
「小さい頃から早く結婚して子どもがほしいと夢見ていたので、それが難しいと知ってショックでした」

日記には当時の心境が綴られていました。

当時の日記

日記より:
「早発閉経の疑い…卵子がないんだから自分の子どもを生むのが難しいってことみたい。まだわからないけれど…」
「自分のことを大好きなお母さんって思ってくれる人がいないのかと思うと、とてつもなく悲しいね」