「早発閉経だとわかるまでに、2年間ぐらいはかかりましたね」こう話すのは、気象予報士で防災士の千種ゆり子さん(37)。2021年からTBS『THE TIME,』でお天気キャスターとして活躍してきた彼女。26歳の若さで、月経の永久的な停止が起こる「早発閉経」と診断されました。身体の苦しみ以上につらいのが、“世間の常識” だといい、同じ悩みに苦しむ人を励ましたいと自らの経験を発信しています。 診断から今に至るまで、早発閉経と向き合う千種さんに聞きました。
24歳で生理が来なくなる「早発閉経」に…
千種さんが体に異変を感じたのは、東京の一般企業に勤めていた24歳のころ。
定期的に来ていた生理がなくなり、産婦人科を受診しました。
“早発閉経”について発信 千種ゆり子さん
「当時は都内の企業に入社してまだ2年目だったこともあり、仕事のストレスかなと思っていました」
産婦人科で処方されるホルモン剤を飲めば生理が来る…。しかし飲むまでは来ないので、“生理が来ないから受診する”の繰り返しだったそうです。
生理不順が改善しないまま、青森のテレビ局で気象予報士としてのテレビ出演が決まりました。26歳のころです。

“早発閉経”について発信 千種ゆり子さん
「転勤とかが挟まると、かかりつけの産婦人科があっても先生を変えざるをえなくなり、生理周期に合わせて様子を見たり、ホルモン値を測ったりするってなると、治療に時間がかかるんです」
新たな土地での仕事、生活が始まったころ、千種さんを悩ませ始めたのは、突如やってくる身体のほてりや発汗でした。
“早発閉経”について発信 千種ゆり子さん
「体の中から熱くなってきて、汗が出てきて、でも、10分とか20分とか経つと、サッと引くんです。卓上の扇風機をつけて、風を当てて冷やして、冷えたら消して、熱くなったらつけての繰り返しでした」
