パビリオンには商談ブースも 日本の新たなビジネス展開にも期待
今回の万博では158の国と地域が参加。パビリオンの数は80を超えます。各国のパリオンでは歴史や文化、最先端技術などに触れられるのはもちろん、意外な場所も…
(山中アナ)「こちらマレーシアパビリオンです。展示物とは別に、ビジネスホールというものがあるんですね。中を特別に見せてもらいます。結構広い部屋」
実はここ、日本をはじめ各国の企業などとビジネスの打ち合わせやセミナーなどを開催する商談スペースなんです。
(マレーシアパビリオン責任者)「(Qなぜパビリオンにビジネスホール?)マレーシアは万博で自国の伝統や文化を世界に発信するのはもちろん、ビジネスや貿易の側面を強く打ち出したいんです」
「(Q万博はビジネスでもチャンス?)もちろん。マレーシアは半導体産業に力を入れています。またグリーンテクノロジーでも強みがあり、先進的なデータセンターなどインフラも整備しています。これらを世界に向けて積極的にプロモーションしてマレーシアに投資を呼び込みたい」
万博をビジネスチャンスと捉える参加国は少なくありません。半年かけて腰をすえた交渉ができるため成果が期待でき、クウェートやサウジアラビアでもパビリオンの一角に豪華な商談ルームを設けています。
(日本総合研究所・石川智久調査部長)「参加国としては新たな貿易パートナー、取引パートナーを探したい。日本の企業は部品や素材の技術力が評価されていて(各国が)取引したい。関西の八尾市などの中小企業がどんどん世界に出て行くということがありえると思います」
さらに世界情勢の変化がいま日本にビックチャンスをもたらしているといいます。
それは、アメリカ・トランプ政権による“関税ショック”。付き合いづらいアメリカより貿易の自由度が高く安定している日本が、取引したい相手国として各国から熱視線が送られているといいます。
(石川智久調査部長)「(日本は)引く手あまたですね。信頼できる国で、治安や安全で安定している。日本は安定性が評価されている」
盛り上がりをみせる万博。この勢いが関西、そして日本経済をけん引してくれるのか注目です。