調理の技術向上や1年の無事を願いました。仙台市内の専門学校で18日、料理人やパティシエの道を志す生徒たちが出席して伝統儀式の庖丁式が行われ、ベテラン料理人が巧みな技を披露しました。
庖丁式が行われたのは仙台市青葉区の宮城調理製菓専門学校です。宮司が祝詞をあげたあと、この学校の卒業生で日本料理に携わって50年以上の料理人、沼田仁さんが手を触れずにタイをさばく巧みな技を披露しました。

庖丁式は調理の技術向上やけがなく1年を無事に過ごせるよう願う伝統の儀式で、新入生129人が出席しました。刃渡り45センチの包丁でさばかれたタイはサクラの形に盛り付けられ、式のあと生徒たちが写真に収めていました。

新入生 氏家璃來さん:
「日本料理の仕事に就きたいと思っているので、技術をもっと高めるために基礎から学んでがんばっていきたい。2年間大切に過ごしていきたい」

刀士を務めた料理人 沼田仁さん:
「包丁を使う仕事なのでけがをしないようにという願いを込めた。精神力もそうだが技術の習得をしてほしい。精神力は現場で仕事に就いてからだんだん磨かれるもの」

生徒たちは、これから日本料理やフランス料理などの料理人やパティシエを目指して、実習に取り組んでいきます。