「ごめんください」

一方、自宅で山下さんを迎えた50代の母親は、中学3年生の子どもを育てています。

母親(50代)「おコメが今は一番うれしい」
山下浩子理事長「本当に今ね、値上がりしちゃってすごいもんね。育ち盛りだから、食べるでしょ」

母親は持病が悪化して働けなくなったことをきっかけに、5年前から月に一度ほどのペースで食料支援を利用しています。電気の契約アンペアを下げ、スーパーでは見切り品を選んで節約していますが、止まらない物価高で経済的な厳しさは増すばかり。

山下さんの顔を見たとたん、目には涙が…
心にしまっていた感情があふれ出しました。

母親(50代)
「私がちょっと頑張れば、子どもも、にこにこ頑張ってくれるかなと思って…できることだけは目いっぱい。子どもに“ひとり親だから”という引け目だけは、やっぱり感じてほしくないし…」

山下浩子理事長
「自分へのご褒美も忘れないでね。よく頑張っているって、自分をよしよししてあげてね」