アメリカと中国の貿易摩擦が激化する中、中国商務省は関税措置をめぐり、アメリカ側と実務レベルでの協議を続けていることを明らかにしました。

中国商務省の何咏前報道官は17日の記者会見で、貿易摩擦が激化しているアメリカへの対応について次のように述べました。

中国商務省 何咏前報道官
「中国商務省はアメリカ側の担当部門と実務レベルでの協議を維持している」

話し合いの糸口を探ろうとする一方、何報道官は「関税措置はアメリカ側が一方的に始めたことだ」と指摘。「圧力や脅迫をやめ、対等な対話を通じて食い違いを解決するよう求める」と改めて述べました。

また、アメリカが小包に対する関税免除措置を来月2日から廃止することについて、痛烈に批判しました。

中国商務省 何咏前報道官
「アメリカが行った小包に対する関税免除措置の撤廃は、アメリカの消費者に深刻な影響をもたらす破壊的な政策調整だ」

中国系の通販大手「SHEIN」や「Temu」は、これまでこの免除措置を利用してアメリカ向けの販売を伸ばしてきたことから、今後、中国側に打撃となる可能性があります。