鹿児島市のレコード会社が、おととし亡くなった歌手・八代亜紀さんのヌード写真の付いたCDを販売する予定であることが問題になっています。
レコード会社は取材に対し「忙しくて答えられない」とコメントしています。

鹿児島市のレコード会社ニューセンチュリーレコードは八代亜紀さんのヌード写真を付けたCDを今月21日から販売するとしています。

八代さんは熊本県の県民栄誉賞を受賞していて木村知事は「県民の誇りでもある八代さんを冒涜されることがないように切に願う」とCDの発売中止を求めています。

17日、鹿児島市のニューセンチュリーレコードをたずねると…。

電話取材に対しては「忙しくて答えられない」と回答がありました。

知的財産権に詳しい弁護士は、「個人の尊厳や遺族心情を害する不適切な行為だが刑事責任を問われる可能性は低い」と話します。

(知的財産権に詳しい 益山直樹弁護士)
「死者の名誉を毀損した場合でも、処罰される規定がある。本件の場合、構成要件に該当しない。虚偽の事実の適示という要件があるので、本件は該当せず刑法上の罪はない」

「リベンジポルノ防止法で、私的に撮った過去のヌード写真等を頒布する行為が処罰されるかというと難しい」

そのうえで「八代さん側が民事裁判を起こせば、販売を止められる可能性もある」と話します

(知的財産権に詳しい 益山直樹弁護士)
「遺族が名誉感情が傷つけられたと主張することは考えられるので、民事上の責任は十分問える」