黄砂は春に多い

西日本から関東地方は、25℃以上の夏日のところが多く、夏の訪れを感じますが、春に観測されることが多い〈黄砂〉のシーズンでもあります。
国内11地点(札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・鹿児島・那覇)の1991年~2020年の黄砂現象が観測された日数を月別に集計した平年値では、黄砂の《3月~5月》の観測は〈3月は4.4日〉〈4月は6.2日〉〈5月は2.7日〉となっています。
黄砂のシミュレーション18日(金)~20日(日)を画像で掲載しています。

黄砂は中国大陸から

黄砂は東アジアの砂漠(ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など)や黄土地帯から強風により吹き上げられた多量の砂じん(砂やちり)が、上空の風によって運ばれ日本にやってきます。中には〈黄砂〉が太平洋を横断し、北米やグリーンランドへ輸送されたことも報告されています。

黄砂の粒子を比較すると(1マイクロメートルは1mmの1000分の1)
髪の毛 > スギ花粉 > 黄砂 > PM2.5 となっています。

黄砂はスギ花粉より粒子が小さいため、マスクの隙間などから入りやすく、黄砂を吸い込むと、アレルギー症状が出たり、ぜんそくが悪化する場合があるようです。
黄砂飛来時には屋外で長い時間過ごすと症状がでやすいため、呼吸器に疾患がある小さなお子様や、高齢の方は、体調に応じて外出を控えてもいいかもしれません。